実録! 女装して、メイクして……女装男子、禁断の〝百合〟体験
《髪はオンナのいのちです~♪ 長い髪の毛の女性モデル募集! N》
肩下までの髪の長さだった筆者は『フェチモデル募集掲示板』に書き込みされている〝N〟氏のメールアドレスにアポをとった。「髪の長さは肩下までなのですが良いでしょうか?」と送信すると、「ギャラは少し下がりますがOKです」と返信があった。
いわく、髪は長ければ長いほど良いらしい。
「PS・ちなみに染色されていますか?」と、N氏のメールに記載されていた。筆者は茶髪だったので「しています」と返信すると、「もう少しギャラが下がりますが問題ありませんか?」とのこと。ちなみに決定したギャラは二万円だった。
「黒髪、ロングならば三万円お出ししています」とのこと。超ロング(銀河鉄道999のメーテルくらい)ならばもっと出すらしい。
髪をどうする撮影なのか分からないままに、約束した浦和駅で落ち合う。
筆者は写メを提出していたのですぐに分かってくれた。初見のN氏はなんとなく〝課長〟といった雰囲気。
「写真で見るより……」とN氏は呟いた。「……良い髪ですね」
そっか。髪、か。さすが髪フェチ。
髪にぶっかけちゃいます
「いつも利用するホテルがあるのでそこに入りましょう」と、N氏の誘導についていく。駅から5、6分といった距離にあるホテルに入室した。N氏は肩からさげていたボストンバッグのなかからブルーシート、カメラ、はちみつ、シャンプー、リンス、OLのコスチュームを取り出した。
そして手際よくベッドの上にブルーシートを敷き、「では、さっそく始めましょうか」と言った。筆者はOLコスチュームに着替え、ブルーシートの上に座るように促される。
N氏ははちみつのビンのふたを開け、
「じゃあ、いきます」
と、言った。いく!? いったいなにをするんじゃい!!!! と口にする間もなく、N氏は筆者のアタマの上からはちみつ一本まるまるをぶっかけた(!)のだ。
まるで滝修行のごとく、筆者は正座すがたのまま、はちみつにまみれたのだ。はちみつにコーティングされた筆者の姿をパシャパシャと撮影している。筆者は目も開けられない状態であるなか、
「このはちみつって純ですから。肌にも髪にもいいんですよ」と、N氏は言った。
そういう問題か!?
泡だらけにしちゃいます
撮影が済むと顔についたはちみつを少し拭ったあと、浴室へ移動した。N氏は持参したシャンプーとリンスを持ち込み、「では、浴槽に入っちゃって下さい」と、言った。
N氏、空の浴槽に入った筆者にシャワーをぶっかける。はちみつはみるみるうちに流れ落ちていった。はちみつはお湯に溶けやすいらしい。そしてN氏、シャンプーのキャップを外し、「いきますよ~」と、筆者のアタマにぶっかけた。一本まるまるぶっかけられた筆者。N氏は筆者のアタマを揉んでシャンプーを泡立てていく。ぎゃあ~尋常じゃない量の泡がぁぁぁ! と、ここでまた撮影。「いいですねえ~。泡だらけ、素敵ですよぉ~」と、N氏は上機嫌。泡にまみれた筆者はいったいどんな姿だったのだろう……。
髪の毛って最高ですね
シャンプーにまみれた筆者にふたたびシャワーを浴びせるN氏。
「このシャンプーはちょっと高級なんですよ。だから髪も綺麗になるはずです」と、言った。そして筆者の髪を揉み洗いし、シャンプーは綺麗に流れた。
「さぁ、次はリンスです!」N氏はリンスを握っている。さっきと同じく、キャップを外しているので全部ぶっかける気、満々なのだ。
結局、はちみつ、シャンプー、リンスをぶっかけられ、最後にはご丁寧にドライヤーで乾かすところまでやってくれた。
「ぼくね、美容師になりたかったですよ」と、N氏は言った。「女性の髪の毛っていいですよね」
「じゃあ、どうしてならなかったんですか?」と、筆者はたずねた。
「だって、ときに男の髪もいじらなきゃならないでしょう? 男の髪なんて触りたくもないですから。脂っぽいし、汚いし」と、言ったN氏はすっかり乾いた筆者の髪を一度撫でてからギャランティを支払って帰っていった。
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